野球・ソフトボール

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野球・ソフトボールのピクトグラム

オリンピック競技

野球・ソフトボール

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  • ソフトボール

世界トップクラスの華麗なスーパープレー。選ばれし6チームで金メダルを争う。

競技概要

9名ずつの2チームが対戦し、3つのアウトを取ることによって攻撃側と守備側をチェンジしながら得点を重ねて勝敗を競う競技。攻守の交代を9回繰り返した時点(9イニング)で、より多く得点しているチームが勝者となる。同点の場合は延長戦が行われ、北京2008大会では延長11回からのタイブレーク(注1)が導入された。

両チームはスターティングメンバーとして、9名の選手の攻撃時の打順と、守備時のポジション(守備位置)をあらかじめ決定しておく。守備時にグラウンドに立つのは、ピッチャー(投手)・キャッチャー(捕手)のバッテリー、内野手のファースト(一塁手)・セカンド(二塁手)・サード(三塁手)・ショート(遊撃手)、外野手のレフト(左翼手)・センター(中堅手)・ライト(右翼手)である。

オリンピックにおいては、ロサンゼルス1984大会とソウル1988大会で公開競技(注2)として実施され、バルセロナ1992大会から正式競技に採用された。以降、北京2008大会まで5大会連続で実施された。数々の熱戦が繰り広げられてきたが、ロンドン2012大会およびリオデジャネイロ2016大会では、世界的普及度が低い、女性の同一競技がないなどの理由で正式種目から除外された。東京2020大会においては、開催都市提案による追加種目として実施されることが決定し、オリンピックへの復帰を果たすこととなった。

(注1)タイブレーク
通常は無死、走者なしの状態から新しいイニングが開始されるが、タイブレークでは無死、走者一・二塁からプレーを開始する。得点しやすくすることによって、延長が長引くことを防ぐ狙いがある。
(注2)公開競技
オリンピックにおいて試験的に実施する競技。金銀銅メダルは授与されるが、各国・地域の公式な獲得メダル数には含まれない。メダルはサイズが異なるなど、正式競技のものと区別される。

種目

  • 野球(男子)

ESSENCE OF THE SPORT/競技の魅力、見どころを紹介!

手に汗握るピッチャーとバッターの駆け引き エキサイティングなプレーで勝利をつかむ

野球の写真1

多くの複雑なルールに加え、様々な戦略・戦術が存在するが、まず試合を作るのはピッチャーとバッター(打者)の対決だ。トップレベルのピッチャーは、時に時速160キロメートルをも記録する剛速球に、スライダーやフォークボールなどの変化球を織りまぜ、さらに緩急を付けた配球とコントロールでバッターを翻弄し、より多くのアウトを得ようとする。常にバッターに対してボールを投げ続けるピッチャーは、他の野手と比べて体力の消耗が激しいため、疲労度や戦略によって比較的頻繁に交代する。

一方バッターは、優れた動体視力でピッチャーが投げる球種を見極めてヒットを打ち、1人でも多く出塁し、ホームに生還することによって多くの得点を得ようとする。また、鋭いスイングで100メートルを超すホームランや、塁上のランナーを本塁に生還(得点)させるタイムリーヒットを放つことで得点を増やしていく。

バッターの強烈な打球をアウトに仕留める野手の華麗なスーパープレーも見どころだ。外野に飛んだ大きな当たりをダイビングキャッチしたり、外野から速球を投げてバックホームするランナーをアウトにしたりするなど、トップアスリート達による、俊足や強肩などを活かしたハイレベルな熱いプレーを堪能したい。

OUTLOOK FOR THE TOKYO 2020 GAMES/2020年に向けた競技の展望

世界的に進む代表選手のプロ化 選ばれし6チームによるハイレベルな試合

野球の写真2

野球は、北中米、東アジアに強豪国・地域が非常に多く、それに加えて南ヨーロッパの国々、オーストラリアなどが出場する可能性が高い。

正式種目となったバルセロナ1992大会からは、8チームが出場して総当たり戦の予選ラウンドを行い、上位4チームが決勝トーナメントに進出するという試合形式をとっていた。東京2020大会では、出場チーム数はこれまでの「8」から「6」へと絞られる。

過去5大会では、キューバが3回金メダルを獲得し、アメリカ、韓国がそれぞれ一度ずつ優勝している。その他、公開競技だったロサンゼルス1984大会で金メダルを獲得した日本をはじめ、チャイニーズタイペイ、オーストラリアなども、常にメダル争いに絡む強豪だ。また、2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)準優勝のプエルトリコ(優勝はアメリカ)からも目が離せない。

ドミニカ共和国やオランダも毎回のように参加しているが、いったいどの国が狭き門を勝ち抜いてくるのか、顔ぶれが気になるところだ。

参加選手は、アトランタ1996大会まではアマチュアに限られていたが、シドニー2000大会からはプロの参加が可能となった。世界的に代表選手のプロ化が進んでおり、よりハイレベルな争いが期待される。

<日本>
アメリカに次ぐ野球大国と称される日本において、メダル獲得には常に高い期待が寄せられてきた。過去5大会では、アトランタ1996大会で銀、バルセロナ1992大会とアテネ2004大会で銅メダルを獲得している(シドニー2000大会、北京2008大会はともに4位)。
アテネと北京では、全てプロ選手で臨むドリームチームを編成しており、東京2020大会も同様だろう。現在プロ野球で活躍し、全盛期を迎える選手を中心に、今の若手や新人たちが成長して代表に選ばれる可能性が十分にある。稲葉篤紀監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」の活躍に、大いに期待したい。

TRIVIA/知られざる競技のヒミツ

Question

ピッチャーを「投手」、バッターを「打者」などと日本語に訳した、明治時代の俳人は誰?

Answer

A:正岡子規(まさおか しき)。
当時アメリカから日本に渡ったばかりの野球に熱心に取り組み、普及にも努めた。ちなみにポジションは捕手だったという。上野公園内には、正岡子規記念球場や句碑もある。なお、ベースボールを「野球」と訳したのは、教育者の中馬庚(ちゅうま かのえ)だ。

幅広い世代で楽しまれるスポーツ 3大会ぶりにオリンピック競技に復活

競技概要

野球から派生した球技であるソフトボールは、ゲームの進め方などの基本的なルールは野球とほぼ同じだが、グラウンドのサイズや使用球などが大きく異なっている。円周12インチ(30.16~30.80センチメートル)のボールを細くて短い3号バットで打つため、打球があまり遠くまで飛ばないのも特徴だ。そのため野球に比べてコンパクトな競技場で行うことができ、運動範囲も狭いので、世代や性別を問わずに楽しまれているスポーツだ。

ソフトボールは野球と同様に、各9名(指名選手を活用する場合は10名)の2チームが攻撃と守備を交互に行う。攻撃側がボールを打って進塁し、ホームベース(本塁)に帰るごとに1点が入り、7回終了時点で得点の多いチームが勝利する。同点の場合は延長戦に突入するが、勝敗を早く決するための得点促進ルールとして、8回以降はノーアウトで二塁にランナー(前回の最後に打撃を完了した選手)を置くタイブレーカー(旧称タイブレーク)が採用される。

オリンピックでの歴史は新しく、女子のみがアトランタ1996大会から正式種目として採用され、北京2008大会まで実施された。

アメリカや日本など一部の国では盛んだが世界的な普及度が高くないなどの理由によって、ロンドン2012大会・リオデジャネイロ2016大会ではオリンピックの正式種目から除外された。東京2020大会では女子のソフトボールが男子の野球と共に追加種目として実施される。

種目

  • ソフトボール(女子)

ESSENCE OF THE SPORT/競技の魅力、見どころを紹介!

スピーディーでスリリングな展開が魅力 時速100キロメートル超のスピードボールとの対決

ソフトボールの写真1

投手・捕手間の距離は13.11メートル(野球は18.44メートル)、各塁間は18.29メートル(野球は27.43メートル)、外野フェンスまで67.06メートル(野球は76.199メートル以上)とフィールドのサイズはコンパクト。だがそのため、プレーがスピーディーになり、スリリングな展開がソフトボールの魅力だ。

例えば、敬遠することを宣言し、一球も投げることなく打者を一塁へ歩かせることができる「故意四球」など、ソフトボール独特のルールも多々あるが、最も目を引くのは、下手投げに限られるピッチャーの投法だろう。下から投げるという意味では共通している野球のアンダースローとは異なり、手首は必ず体側線を通過させながら、球を離さなければならない。腕を大きく回転させてから投球する、ソフトボールにおいて最もポピュラーな投げ方であるこのウインドミル投法は、遠心力を利用することでスピードを得ている。トップレベルの女子選手の球速は、時速100キロメートルを超えるが、投手・捕手間の距離が野球に比べて近いため、体感速度は野球の時速150キロメートル程度に匹敵するとされる。下から浮き上がるライズボールや、落ちるドロップボールなどの球種をどのように組み合わせてバッターに対抗するか、投打の駆け引きが最大の見どころとなる。

OUTLOOK FOR THE TOKYO 2020 GAMES/2020年に向けた競技の展望

圧倒的な強さを誇る王者アメリカ 日本、オーストラリアがそれに続く

ソフトボールの写真2

過去4大会のオリンピックでは、女子種目のみ行われ、出場枠は8チームに限られていた。まず全チーム総当たりの予選リーグを行って、上位4チームが決勝トーナメントへ進出。決勝トーナメントは、ページシステムと呼ばれるソフトボール独特の、敗者復活戦を含む変則的な競技形式で行われた。東京2020大会の出場チーム数は、これまでの「8」から「6」へと減少する。

圧倒的な強さを誇るのは、ソフトボール発祥の地でもあるアメリカだ。アトランタ1996大会・シドニー2000大会・アテネ2004大会と3大会連続で金メダルを獲得し、日本が悲願の優勝を果たした北京2008大会まで世界一の王座を譲らなかった。アメリカにおいてソフトボールはレクリエーションスポーツとして人気が高いため専用施設も多く、広く親しまれているという地盤があるため選手層も厚い。世界選手権においても、常に好成績を収めている。

その他の国では、オーストラリア、カナダ、中国、そして日本が、過去4大会すべてに参加している。そしてアメリカ、日本、そしてオーストラリアが、毎大会のメダルをほぼ独占してきた。強豪国アメリカに、鉄壁の守備力と剛速球を武器とする投手力で立ち向かう日本という図式は、簡単には揺るがないだろう。

東京2020大会での復活を機に、ソフトボール競技に注目が集まり、世界的普及が進むことが期待される。

<日本>
日本はオリンピックにおいて、アトランタ1996大会で4位、シドニー2000大会で銀メダル、アテネ2004大会で銅メダル、そして北京2008大会で金メダルを獲得した。北京2008大会では、時速120キロメートルを超える速球を記録し世界最速右腕と称されるエース・上野由岐子の力投が光り、2日間で3試合を完投した「上野の413球」は大きな話題となった。
伝統的に守備力に定評があり、守り勝つのが日本の持ち味だ。俊足・好打の選手も揃っており、宇津木麗華ヘッドコーチのもと、選手の入れ替えや絞り込みを行いながら、日本代表の精力的な強化を進めている。

TRIVIA/知られざる競技のヒミツ

Question

ソフトボールの一塁ベースは、他の塁のベースの2倍のサイズで、白色とオレンジ色に塗り分けられている。なぜこの形になった?

Answer

A:ランナーと守備者との接触を避けるため。
ソフトボールは塁間が短いために、一塁でのクロスプレーが多い。ランナーと守備者の接触による事故防止を目的として、このダブルベースが作られた。一塁線をまたぐように、白色ベースをフェア地域に、オレンジベースをファウル地域に固定する。

競技会場

  • 横浜スタジアム
  • 福島あづま球場

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