卓球

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卓球のピクトグラム

オリンピック競技

卓球

卓球の歴史は東京で変わるか。絶対王者中国に迫る各国の成長に注目。

競技概要

卓球の起源は19世紀終わりのイギリス。当時上流階級の間ではテニスが流行していたが、雨天時に食堂のテーブルをコートに見立ててテニスの真似ごとをしたのが始まりといわれ、そのまま「テーブルテニス」の呼び名がついた。当初の用具は、ラケットに葉巻入れのふた、ボールにはシャンパンのコルクを丸めたものという実に上流階級らしいものであった。現在は、木製の版に特殊ゴム(ラバー)が貼られたラケット、プラスチック製のボールが使われている。

国際卓球連盟は1926年設立され、2017年時点で約226という国際スポーツ統括組織としては有数の加盟国数を誇っている。

男子・女子ともに正式競技としてオリンピックに登場したのはソウル1988大会。当初は男女それぞれシングルス・ダブルスの4種目であったが、北京2008大会より男女シングルス・男女団体の4種目が実施されている。

シングルスの試合形式は1ゲーム11ポイントの7ゲームマッチで、4ゲーム先取した選手が勝利。団体ではシングルスとダブルスを組み合わせた5試合で3試合を先取したチームが勝者となる。(団体戦それぞれの試合は5ゲームマッチで3ゲームを先取した選手が勝利。)

種目

  • シングルス(男子/女子)
  • 団体(男子/女子)
  • ダブルス(混合)

ESSENCE OF THE SPORT/競技の魅力、見どころを紹介!

息もつかせぬ卓上の死闘 1ミリのコースの違いと一瞬の判断が勝負を決める

ダブルスの卓球選手

卓上にボールが落ちる音が「ピン」「ポン」と聞こえることから「ピンポン」という呼び名でも広く知られる卓球。一般では、普段着で行える手軽な遊戯として楽しまれることも多いが、トップレベルの競技者同士の戦いは眼にもとまらぬ火花のような攻防を展開する。

トップアスリートが打つボールの速度は時速100キロ以上にもなり、幅152.5センチメートル、長さ274センチメートルという狭い台の上で繰り広げられるスピード感に観る者は引き込まれてしまう。それだけの速度をもって、ラインぎりぎりのコースを狙ってやりとりされる大胆な攻撃の応酬は、競技スペースの小ささとは裏腹に激しくダイナミックだ。

また、卓球の試合は選手のとる「戦型」によって、全く違う様相を見せる。現在、世界のトップ選手の主戦型となっているのが、卓球台から少し距離をとったポジションから前後左右のフットワークを使い、腕を大きく使ってボールに強いドライブをかけ、常に攻撃的に試合に臨む「ドライブ主戦型」。体の大きな選手が得意とするスタイルだ。

対して「前陣速攻型」は、卓球台に身を寄せたポジショニングから、相手の打球の種類やコースを素早く把握して速いタイミングで球を打ち返し、相手の反応を遅らせてポイントをとるスタイル。こちらは小柄な選手が強みを発揮しやすい戦型だ。

「カット主戦型」は卓球台から距離をとり、相手の強打に対して強い下回転をかけたボール(カットボール)を返球し、回転の変化でミスを誘う。そしてチャンスと見るや一気に前に出て強烈な球を放ち、ポイントを奪う。現在カット主戦型をとる選手の数は減っているが、緩急に富んだこの戦い方は他の戦型にないドラマティックさがあり、ファンは多い。

それぞれの選手がどの戦型を採用しているか、異なる戦型や、同じ戦型同士の戦いなど、戦型という視点で観戦すると、選手ごとの特徴がよりはっきりして面白い。

サーブ(サービス)も注目のポイントだ。相手を惑わす下回転のサーブ、ワンバウンドしてからの勢いがある上回転のサーブ、横に曲がる横回転のサーブなど、さまざまなサーブがある。レシーブの種類も多い。下回転のカット(ツッツキ)に加え、最近多くの選手が使うのは、バックハンドから手首をクルッと回して横回転させるチキータ。球が曲がっていく軌道がバナナのようであるとされ、この名が付いた。こうした細かなテクニックに注目しよう。ほんの一瞬に選手がいかにさまざまなテクニックを繰り出しているかを知ると、新鮮な驚きが味わえる。

OUTLOOK FOR THE TOKYO 2020 GAMES/2020年に向けた競技の展望

群雄割拠の時代来るか?中国を頂点にアジア、ヨーロッパがメダル目指す

シングルスの卓球選手

リオデジャネイロ2016大会までの国別メダル数では、100のメダルのうち金メダル28個、銀メダル17個、銅メダル8個を中国が獲得しており、圧倒的な強さで中国がこの競技の頂点に君臨している。

20世紀半ばまではハンガリーやチェコ、オーストリア、ドイツなど中欧諸国が強さを誇ったが、オリンピックの卓球では、正式競技として採用されたソウル1988大会以降のヨーロッパ勢の金メダルは、スウェーデンのバルセロナ1992大会における男子シングルスのみ。直近3大会をみるとドイツが3大会連続でメダルを獲得しヨーロッパでは存在感をみせているが、中国の厚い壁を突破することは難しい。
最近、特に力をつけてきているのは日本で、中国を脅かす存在となりつつある。王者を追う国々の今後の成長に注目したい。

依然として金メダル最有力候補の座にある中国選手同士のトップ争いもまた熾烈を極めそうだ。リオデジャネイロ2016大会男子シングルス金メダリストのマー・ロン(中国)はこの年オリンピック、ワールドカップ、世界選手権を始め世界主要大会全てで優勝を経験した史上初の選手となったが、若手のファン・ジェンドン(中国)が急速に結果を出してきており、東京2020大会での男子エースの座は彼のものになっているかもしれない。リオデジャネイロ2016大会女子シングルス金メダリストのディン・ニン(中国)もマー・ロンにおとらぬ存在感を放つ絶対的女王だが、4歳年下のチェン・ムン(中国)、5歳年下のシュ・ウレイ(中国)がその差を詰めてきている。

東京2020大会では、中国・日本の他、強豪入り乱れるメダル争いに注目したい。

<日本>
女子団体のロンドン2012大会銀メダル、リオデジャネイロ2016大会銅メダル、リオデジャネイロ2016大会での男子団体銀メダルおよび水谷隼によるシングルス銅メダルという、オリンピックにおける卓球のメダルラッシュは記憶に新しい。近年になって突如力をつけてきたという印象を持たれがちな日本卓球だが、1950年代から1970年代にも世界のトップに日本勢が君臨していた時代があり、当時の世界選手権で計48個の金メダルを獲得している。敏捷さ、あきらめない精神力など、日本選手の多くに共通する資質は卓球競技にマッチしており、そう遠くない将来、絶対王者である中国からトップの座を奪うポテンシャルは現時点で他のどの国よりも高い。
事実、2017年世界選手権でベスト8に入った張本智和、同年のアジア選手権で優勝した平野美宇。女子ではほかにもリオデジャネイロ2016大会の銀メダルに大きく貢献した伊藤美誠をはじめ佐藤瞳、早田ひな、木原美悠と有望選手の枚挙にいとまがない。
男女ともに東京2020大会では金メダル。そんなフレーズも、現在の日本チームの勢いを見れば決して夢ではない。

TRIVIA/知られざる競技のヒミツ

Question

規定では卓球ラケットの最小、最大サイズはどうなっている?

Answer

A:卓球ラケットの大きさに決まりはない。
実はラケットの大きさについては決まりがなく、極端にいえば卓球台ほどの大きさのラケットで出場してもルール違反にはならない。だが実際は、軽さ、動かしやすさなどの点から、トップ選手は140~160ミリメートル程度の大きさで200gに満たない重さのラケットを使っており、その大きさに選手ごとの差はあまりない。

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