大学連携'17イベント 出張講座プログラムSpecial vol.2 「パートナーとオリンピック・パラリンピック」開催レポート

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、11月18日(土)、大学連携'17イベント 出張講座プログラムSpecial vol.2「パートナーとオリンピック・パラリンピック」を開催いたしました。
出張講座プログラムは、東京2020大会の運営・計画やオリンピック・パラリンピックの歴史や理念について、多くの連携大学の学生の皆さんに学んでいただくため、2015年度より実施しています。

この出張講座プログラムの特別企画第二弾として、ワールドワイドオリンピック・パラリンピックパートナーであるパナソニック株式会社ご協力のもと、大会の成功を支えるパートナーの取り組みや、サービス・技術などを学びながら、日本をどのように発信していきたいか、学問や将来の職業を通して、どのように2020年の日本にかかわっていきたいか、などについて、グループワーク&プレゼンテーションを実施しました。また、このイベントは、東京2020オリンピック・パラリンピックの開会1000日前を記念した「1000 Days to Go!」キャンペーンの一環として、開催しました。

概要

日時
2017年11月18日(土) 13:30~16:30

場所
パナソニックセンター東京 (東京都江東区有明3-5-1)

主催
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

協力
パナソニックセンター東京

参加者
60名(学生、教員)

参加大学
朝日大学、大阪大谷大学、実践女子大学、芝浦工業大学、昭和女子大学、杉野服飾大学短期大学部、宝塚大学、千葉工業大学、千葉大学、筑波大学、デジタルハリウッド大学、東京有明医療大学、東京女子体育大学、東京女子大学、東洋大学、獨協大学、日本体育大学、武蔵野大学、明治学院大学(五十音順)

プログラム

特別講義「パートナーってなに?」

東京2020組織委員会 マーケティング局 牧野 健児

オリンピック・パラリンピックのスポンサーを、私たちは「パートナー」と呼んでいます。スポンサーとは、「イベントや大会運営のために、商品やサービス、資金を提供している」、と、イメージする方が多いと思いますが、それでは、なぜ、企業は、オリンピック・パラリンピックのスポンサーになるのでしょうか。スポンサーは、オリンピック憲章の理念に共感していることが大きいと言えますが、その先には、感動的なシーンを支え、そのプロセスにおける様々な背景や感情を共有し、企業に活かす、という想いもあるのではないかと思います。五輪マークやオリンピックブランドが、「イメージしてほしいもの」は、例えば、国、努力、友情、祝祭、歓喜、尊敬、グローバル、伝統、平等、革新、といったキーワードではないかと考えます。これらのキーワードは、企業活動においても、共通する部分があり、例えば、一体感や、目標の共有など、スポーツにおける課題を解決することによって、企業の課題を解決できることが考えられます。このようなスポーツの価値やキーワードは、選手を通じて感じることが多いはずです。ならば、そのために、選手の活躍の場を整え、活動を支え、応援する人が必要です。スポンサーの協賛金は、もちろん運営費に使いますが、実は、選手の強化費にも使われています。選手の活躍こそが、大会の成功に繋がります。スポンサーになれば、そのような世界最大のスポーツイベントにおいて、企業姿勢をみせることも可能です。大会の成功には、円滑な運営や選手の活躍も大事ですが、オリンピック・パラリンピックの理念を世界中に広め、社会を良くしていくことも大切な目的の1つです。国際オリンピック委員会のバッハ会長は、オリンピックのスポンサーとは、資金を提供する役割だけではなく、大会を一緒に成功させるため、また、オリンピックムーブメントを世界に普及するための大切な「パートナー」であると名言しています。パートナーとは、商品やサービス、資金、を提供し、大会の運営や選手の活躍を支え、そのプロセスを過ごすことによって得たものを発信し、世界を良くしていく活動を一緒にやっていく存在であり、また、私は、「大会に感動する人をみて、感動する」、そのような存在でもあると感じています。

大会を支える"ものづくり"を体感しよう! パナソニックセンター東京 見学ツアー

オリンピック・パラリンピック大会に関するクリエイティブをテーマにした、 「いっしょにTOKYOをつくろう。」特別企画展 The Passionsをはじめ、8Kスーパーハイビジョンシアターや2020年に向けた新たなソリューションを紹介するエリアを特別に見学しました。

特別講義「パナソニックとオリンピック・パラリンピック」

パナソニック株式会社 オリンピック・パラリンピック課 福田 泰寛

オリンピックには、スポーツを通じて、よりよい世界を目指すという大会理念があります。パナソニックには、生産販売活動を通じて、よりよい世界を目指すという経営理念があります。この共通する理念があるからこそ、私たちは、大会に協賛し、大会の成功を支援したいと考えています。そのために、大会において、3つの活動を行っています。1つは、カテゴリーである映像音響機器をきちんと納入し、運営をサポートすることです。競技会場や国際放送センター、選手村をはじめ、パブリックビューイングや、開会式、閉会式では、プロジェクションマッピングによる盛り上げの演出に貢献しています。2つめは、オリンピックやパラリンピックのブランドを活用し、宣伝、広報を行うことです。機器を通じて、世界に感動を届けるというキーワードをもとに、プロモーションやCMをはじめ、先ほど、ご覧いただきました特別企画展等も行っています。リオ2016大会では、世界遺産のシュガーローフ頂上にパビリオンを設置しました。3つめは、世界中のお客様を大会に招待し、関係を構築することです。新しい商品、技術の訴求の場ともなっています。これらの活動を通して、事業の拡大やグローバルでのブランド価値、生産性、品質等の向上にも、つなげていきたいと考えています。2020年に向けては、日本の美しい地域と未来を担うアスリートによる映像制作も始めました。パートナーの1社として、大会を盛り上げていくため、学生のみなさんとも連携し、様々な活動に取り組みたいと思っております。

グループワーク&プレゼンテーション

特別講義、見学ツアーを終え、学生のみなさんは、3つのテーマから1つのテーマを選び、グループワークを経て、プレゼンテーションを行いました。

テーマ1
「オリンピック・パラリンピックを支えるサービスや技術は、社会や人々の生活の未来を変えていきます。東京2020大会では、日本に、どのような街に、また、どのようなライフスタイルに変わってほしいと願いますか?」

  • 大会を楽しむには、街が安全安心でなければならない。様々な競技が行われる有明では、耐震基準が設けられたと聞いた、防災の面は大切。
  • バリアフリーにおいては、ハードも大事だが、まずは、バリアフリーに対する認知を高める必要性があると思う。
  • インバウンドに向けて、無料Wifiや、ごみ箱のテロ対策の整備が必要。
  • 安全に関する情報発信を、競技に関する情報と一緒に発信し、利用できたらいいと思う。
  • 技術やサービスは、実現しても、知らなければ意味がない。学生としては、当事者意識をもって、大会運営について、知っていくことが大事だと思った。
  • 今の日本は、車いすユーザにとってはまだまだ暮らしづらい。段差、階段に代わるスロープ、エレベーターの数、自動ドアの数、操作ボタンの位置、交通機関における乗降に関する障がい、様々な課題がある。大会を契機に、解消していきたい。
  • コミュニケーションチャームが、もっと広がっていけばと思う。

テーマ2
「みなさんは、世界各国から集まる選手を、どのように応援し、どのように盛り上げたいですか。それを実現するために、活用したいサービスや技術があれば、あわせて教えてください。」

  • 選手は、世界中の観客とつながることにより、やる気がおこる。観客は、選手を身近に感じることにより、もっと応援したくなる。例えば、マラソン大会で、観客とハイタッチすると、ランナーは、やる気が上がるが、遠くの観客とは、ハイタッチすることができない。このような、アスリートと遠くの観客を、技術やサービスで、つなぎたい。
  • テーマに、「世界中」とあったので、言葉ではなく、音や光による応援に注目している。
  • 世界中からSNSで送られた応援メッセージの数に連動して、競技会場にいる観客たちのリストバンドが光る。メッセージの多さが、色によってわかり、選手も一目で、盛り上がりを体感できる。
  • パブリックビューイングで、選手の心拍数を目で体感できたらどうか。競技会場の外の観客が、選手の熱気を、身近に感じることができる。
  • 触覚テクノロジーの技術を活用し、選手とハイタッチした感覚を味わう。
  • 「一校一国運動」の復活や、学園祭におけるパラ競技体験によって、様々な国の文化や競技についても、知ることが大事。
  • ホームとアウェーのない応援。

テーマ3
「みなさんが普段、勉強されていること、研究していること、自分の好きなことが、どのように東京2020大会につながっていくと感じますか、または、どのように活かしたいと考えますか。」

  • 競技会場から家が遠い、チケットの抽選に落選してしまった、仕事が忙しくて予定が合わない、そんな人たちに向けて、一緒に動画観戦ができるアプリを開発したい。
  • 競技中のモニターに、応援メッセージを表示、プッシュ通知による競技開始のお知らせ、5秒程度の動画広告で、競技を紹介、など、アプリならではの機能を活用したら、どうか。
  • 動画視聴がポイントとなり、ポイントによって、レストラン割引、商品・サービスの提供を受けられれば、関心のない層からも、視聴者が増えるのではないか。
  • 「感動の見える化」で、オリンピック・パラリンピックを、より一体感のある、素敵なイベントにしたい。
  • 今日参加して、日本の高い技術と人々の感情を結びつけることが必要であると感じた。
  • 言葉を介さず、意思疎通を行う技術を創りたい。音楽やアートは、国や世代を超える。技術から想いが伝わっていくようなことができればと思う。
  • 私たちは、卒業して技術者や研究者として、東京2020大会時に、日本の技術を発信する立場に立ちたい。その時に、技術者として、技術を創るだけではなく、どのように使ってもらったり、興味を引いてもらうかを考え、技術を人に歩み寄らせることが大切だと思う。
  • 脈拍によって色が変わる座席シートで、「感動を見える化」する。会場の雰囲気を、選手・会場内外の観客、すべて人に伝えたい。

プログラムを終えた学生のみなさんからは、「2020年への想いを、同世代の学生と共有できた、今日出たアイデアを皆で実現したい。」「大学や専攻分野の違う学生の意見が刺激になった。2020年が、より楽しみになった。」「人を感動させ、それを共有できるものづくりに、関わりたい」「友人や家族との会話の中で、大会に触れ、一緒に楽しんでいきたい」といった、力強い感想が寄せられました。

2020年、みなさんの活躍に、期待しています!

出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子 出張講座プログラムの様子