講演:「国際スポーツ・イベントにおける法的課題~弁護士に求められる国際スポーツ・イベントにおける役割~」(一橋大学)

連携大学からの実施報告です。

概要

大学:一橋大学
日時:2017年8月10日(木)15時00分~17時00分
派遣講師:池松 州一郎(公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会マーケティング局ブランド管理部部長)
参加者数:18名(学生、教職員、一般)

講演

テーマ

スポーツ・イベントと知的財産法

内容

一橋大学法科大学院講義「国際スポーツ・イベントにおける法的課題 ~弁護士に求められる国際スポーツ・イベントにおける役割~」における池松氏の講義にて、東京2020組織委員会が取りまとめた「オリンピック・パラリンピックの知的財産とアンブッシュ・マーケティングについて」の紹介があった。池松氏の講義後、東京2020組織委員会におけるアンブッシュ・マーケティング対策についての考え方や実際の運用等について、質疑応答が行われた。
その後、渥美坂井法律事務所 弁護士角田よりスポーツ・イベントと知的財産法について、知的財産権の基本的な制度説明とアンブッシュ・マーケティング対策において問題となる事例についての紹介があり、最後にアンブッシュ・マーケティング対策に関するいくつかの事例を題材に、関連法令の適用関係や運用上取られている対応策等について検討を行うワークショップが行われた。

会場からの質問

  • アンブッシュ・マーケティング対策としてどのような体制をとっているのか。取り締まり等具体的なアクションをとるのかどうかの点について、判断基準等はあるのか。
  • 出場選手が個別にメーカー等とスポンサー契約を結んでいて、そのスポンサーが東京2020大会のスポンサーではない場合があると思うが、その場合、アンブッシュ・マーケティングの規制とのバランスはどのようにとっていくのか。
  • アンブッシュ・マーケティングには、大会を盛り上げる意味で、大会運営としてはサポート的な機能も認められるので、知的財産権の侵害の有無の基準に従って規制の一元化を図るという方針は議論されていないのか。
  • 東京2020大会が開催されている場合でも、競技のタイムを計測する時計などにはスポンサーの名前が掲載されていると思う。これは、クリーン・ベニュー・ポリシーとの間でどのように考えたらよいのか。
  • アンブッシュ・マーケティング対策のための特別法の制定の議論について教えて欲しい。

感想・意見等

  • 考えたことが無い問題について深く考えることができて面白かった。
  • 池松様の実務を踏まえた貴重なお話は、アンブッシュ・マーケティングを具体的にイメージさせてくれた。
  • 質疑応答を通じて実務家の先生方の着眼点が見えて興味深かった。
  • アンブッシュ・マーケティングについて普段あまり考えないようなところまで検討ができた。
  • 国際スポーツイベントは法科大学院にとっては未踏の分野で、今回、緊急企画した講演会であったが、活発な質疑応答にあらわれていた通り、参加者にとっても非常に良い刺激になった。今後ともこのような機会を提供していただければ幸いです。
講演風景 講演風景