シンポジウム:愛知大学言語学談話会 公開講座「言語」2017 特別講座(愛知大学)

連携大学からの実施報告です。

概要

大学:愛知大学
日時:2017年9月10日(日)15時00分~17時00分
派遣講師:塚本 博(JOA会員)
参加者数:100名(学生、一般)

シンポジウム

テーマ

オリンピック・パラリンピックにおけるボランティアの参画と役割

内容

愛知大学言語学談話会 公開講座「言語」2017の特別講座と、日本通訳翻訳学会第18回年次大会の特別企画を兼ねて、公開シンポジウムを開催しました。はじめに、塚本博氏に、「スポーツボランティアの意義と課題」というテーマで、ご自身が参加された長野冬季オリンピックにおけるボランティアの体験について、業務内容と楽しみ、直面した困難などについて、お話しいただきました。続いて、東京外国語大学教授の鶴田知佳子氏には、「東京外国語大学リオオリンピック・スタディツアーの運営経験をもとに東京オリンピックの際の言語ボランティア活動を展望する」というテーマで、主に言語サービスを提供するボランティアとして活躍した学生の体験についてご紹介いただきました。最後に、立教大学教授の武田珂代子氏から、シンポジウムの総括として、ボランティアとプロ通訳者の立場の違いや今後の課題などについての指摘がありました。

会場からの質問

  • ボランティアの参加を大学の授業一環として取り入れた場合、どういった点に配慮すべきか、また大学側はどういったサポートや指導を行っているのか。
  • ボランティアが無償の労働力のように捉えられ、いわゆる「ブラック」な働き方の強制につながらないだろうか。そのリスクを避けるためにどうしたらよいか。
  • 通訳業務のうちで、ボランティアが担うものとプロ通訳者が担うもので、どういった違いがあるか。また、ボランティアが担う場合に、トラブルが生じたりしないか。
  • 専門技能であるはずの通訳をボランティアで賄おうとすることは、プロ通訳者にとって死活問題にならないだろうか。

感想・意見等

今回のシンポジウムは、オリンピック・パラリンピックにおけるボランティアの参画や役割について、大学生をはじめとする地域社会に広く発信し、理解を深める機会となったと考えられます。とりわけ、国際イベントにおける言語サービスのあり方や、プロ通訳者とボランティアの役割や立場の相違については、様々な角度からの議論があり、非常に有意義で刺激的なイベントとなったのではないでしょうか。

講演風景 講演風景