IOC総会にてプレゼンテーションを実施いたしました!

招致プレゼンテーションについて

東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会は、2020年のオリンピック・パラリンピックを東京へ招致するため、 2013年9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたIOC総会において、最終プレゼンテーションを実施しました。

プレゼンテーション映像(別ウィンドウで開く)

プレゼンター(登壇順):

佐藤真海(パラリンピアン)

スポーツは私に、大切な価値を教えてくれました。
それは2020年東京大会が世界に広めようと決意している価値です。

19歳の時、私は骨肉腫で片足を失い人生が一変しました。
それはとても過酷で、
私は、絶望の淵に沈みました。

しかしそれは、大学に戻り、陸上に取り組むまでのことでした。
陸上を始めてから私は、目標を設定しそれを超えることに喜びを感じ、新しい自信が生まれました。
そして何より、私にとって大切なのは、私が持っているものであって、失ったものではないということを学びました。
それから私は、アテネと北京のパラリンピックに出場することができました。

そして、 2012年のロンドン大会出場を目指していた2011年3月11日、
津波が私の故郷(宮城県気仙沼市)を襲いました。

私は、他のアスリートたちと共に、故郷が自信を取り戻す手伝いをしました。
食料を運び、私の経験を話し、スポーツ活動を行いました。

その時、私はスポーツの真の力を目の当たりにしたのです。

新たな夢と笑顔を育む力。
希望をもたらす力。
人々を結びつける力。

これまで200人を超えるアスリートたちが世界中から被災地に約1千回も足を運び、5万人の子供たちを励ましています。
私たちが目にしたものは、かつて日本では見られなかったオリンピックの価値が及ぼす力です。
日本が目の当たりにしたのは、「卓越、友情、尊敬」といったオリンピズムが言葉以上の大きな価値を持つということでした。

佐藤真海(パラリンピアン)

竹田恆和(招致委員会理事長)

オリンピック・ムーブメントは、20年以上にわたり黄金期を謳歌しています。

オリンピックの価値へのコミットメントは、私達のこの二度目の招致の核心にあります。

第一に、オリンピック・ムーブメントの成功を財政的にもスポーツ的にも一番継続させることが出来るのはどの都市か。
第二に、大会を確実に成功に導くのはどの都市なのか。
そして最後に、スポーツが直面しているこの困難な時代に、一国としての問題を超えグローバルなビジョンでオリンピックの価値を推進できるのはどの都市なのか。

日本では、この2年間にスポーツの最高の面を見てきました。
それは、我々のグローバルなビジョンにインスピレーションを与え、そしてそのインスピレーションを共有しようという私達の決意をもたらしました。

東京の有する三つの強さは、全てのオリンピックファミリーに恩恵をもたらします。

Delivery : なぜなら東京は、万全な大会開催、そしてそれ以上を提供します。
Celebration : なぜなら東京は、かつてないような、素晴らしい都心での祝祭を実現します。
Innovation : なぜなら東京は、世界中のスポーツに恩恵をもたらすため、東京の有する創造性とテクノロジーのすべてを提供するからです。

竹田恆和(招致委員会理事長)

水野正人(招致委員会副理事長/専務理事)

東京の三つの強さは、ひとつの言葉で表されます。すなわち「機会」です。

2020年東京大会は、 広大で若いアジア大陸への玄関口となります。40億人以上の人々が暮らし、その中には10億人以上の若者が含まれます。

東京は、この重要な市場でスポーツが成長できる7年間を提供します。
2020年東京大会では、ゴールデンタイムにテレビの生中継を見る視聴者の規模は史上最大となります。
観戦チケット市場とともに、最大限の成功がもたらされます。

また、我々東京2020招致委員会は21もの企業スポンサーを獲得し、JOCは記録的なレベルでのスポンサーシップを獲得しています。

日本の経済界が大会を支え、 IOCが、世界中にオリンピズムを広めるという大変重要な活動に集中できるように支援いたします。

そして、我々の先進的な計画は大都市の中心で大会を開催するモデルを提供します。
その出発点は、2016年大会招致の強固な計画です。
IOCやアスリート、競技団体の皆様等からのアドバイスを得て、その計画をさらに改善してきました。

三つの例をご紹介します。
一つ目は選手村です。2016年招致時の計画より良いロケーションになり、面積も増えました。 二つ目は新しいオリンピックスタジアム。重要なランドマークとなるでしょう。そして、そこではアスリート全員が開会式を座席で楽しむことが出来ます。
そして三つ目は、更にコンパクトな会場計画です。

私達は、良い部分を残し、更なる改善を行ってきました。

最後に、これまで培ってきた友情に大きな感動を覚えるとともに、心から感謝いたします。
本日、その固い友情のもとに皆さまから信頼して頂けることを願っています。

水野正人(招致委員会副理事長/専務理事)

猪瀬直樹(東京都知事/招致委員会会長)

東京は、ダイナミックでありながら、平和で信頼の置ける安全で安定した都市です。

東京は世界水準のすばらしいインフラを有し、更にそれを発展させるべく、投資を続けています。そして若者たちにとっては、世界的なランドマークである都市です。

私達は、大会を確実に成功導くため、宿泊やセキュリティといった、全ての重要な分野において、東京が持つインフラを提供いたします。

輸送面でも、交通網が既に整備されており、確実な能力を有しています。
この大会が開かれる2020年の東京では、誰もが常に時間通りに目的地へ到着することができます。

そしてまた、私たちは大会開催によって都市とスポーツに新しいレガシーをもたらします。
45億米ドルもの大会開催準備基金がそれを可能にします。

都市の中心で、そして、3500万人の人々の心の中で、スポーツが新たな重みを持つのです。

私たちは、東京という都市の長期的なニーズを満たすために投資をしています。
選手村は大会後、向こう数十年にはない規模での東京の都心における最大級の住宅となり、また国内外の人の文化、教育、スポーツ関連の拠点となる国際交流プラザも併設され、レガシーとして後世に残ります。

東京の長期的な都市戦略にも掲げているとおり、「誰もがスポーツに親しみ、子どもたちに夢を与える社会」をつくっていきます。

これらの全てを兼ね備えた東京は、日本ならではの歓迎の気持ちで世界中の皆様をお出迎えいたします。

猪瀬直樹(東京都知事/招致委員会会長)

滝川クリステル (招致"Cool Tokyo"アンバサダー)

東京は皆さまをユニークにお迎えいたします。

日本語ではそれを「おもてなし」という言葉で表現いたします。
それは、見返りを求めないホスピタリティの精神。それは先祖代々受け継がれながら、現代の日本の文化にも深く根付いています。

「おもてなし」という言葉は、いかに日本人が互いに助けあい、お迎えするお客様のことを大切にするかを示しています。
ひとつ簡単な例をご紹介しましょう。
もし皆さまが東京で何かをなくしたら、ほぼ確実にそれは戻ってきます。
それがたとえ現金であっても。
実際に昨年、現金3000万ドル以上が落とし物として警察署に届けられました。

また、世界を旅する75000人の旅行者を対象として行った最近の調査によると、東京は「世界で最も安全な都市」と評価されました。
この調査では、東京は次の項目においても第1位の評価を受けました。
・公共交通機関
・街中の清潔さ
・タクシーの運転手の親切さ
あらゆる界隈で、東京が持つこれらの財産を目にするでしょう。
そして、最高級の西洋的なショッピングゾーンやレストランが、世界で最もミシュランの星が多い街・東京にあり、それら全てが未来的な都市の景観に組み込まれています。

私が働いているお台場は史上初の"ダウンタウン"ゲームズを目指す我々のビジョンの中心地でもあります。
それは都心に完全に融合し、文化、生活、スポーツが一体化します。
ファントレイルやライブサイト等のチケットを必要としないイベントが共有スペースにおいて行われ、それらが多くの競技会場を結び、街全体で素晴らしい雰囲気を作り出します。

私達は、訪れる皆さま全員に、生涯忘れられない思い出を提供することをお約束します。

滝川クリステル (招致 Cool Tokyo アンバサダー)

太田雄貴(招致アンバサダー/オリンピアン)

選手村は2020年東京大会の中心です。精神的にも、地理的にも。

想像してみてください。東京という都市の、まさに中心で過ごすことを。

目覚めるとそこに、素晴らしい水辺の景色があることを。
寝室から見える競技会場で競技することを。
若者文化の世界的な中心である最もクールな地区が、ほんのすぐそばにあることを。

これが、東京においてアスリートが期待できることです。
アスリートとして、私達の視点が計画に組み込まれていることを誇りに思います。

また、どの国からいらっしゃるアスリートも、知識が豊富で、アスリートの活躍とフェアプレーを愛する日本のファンから熱烈なサポートを受けられます。

昨年、私達2012年ロンドン大会のアスリートを祝福するために、平日にもかかわらず50万人を超える人々が東京の都心に集まってくれました。
想像してみてください。この情熱を持った東京で2020年大会が開催されることを。
各会場が満席になるでしょう。
全てのスポーツが光り輝くでしょう。
東京は、オリンピック・ムーブメントを世界に広めるための素晴らしいプラットフォームを確実に提供いたします。

そしてまた、日本の文化とテクノロジーが世界中の若者をスポーツに導きます。

たとえば、メッシ・カカ・内村航平などに刺激を与えた日本のアニメーション。
そして、スポーツシーンやライブサイトなどで利用される、東京の持つ次世代のテクノロジー。

その全てが、より多くの若者をスポーツに導きます。
そして彼らはスポーツの価値を通じて成長することが出来ます。

日本で、そして、世界中で。

太田雄貴(招致アンバサダー/オリンピアン)

安倍晋三(内閣総理大臣)

委員長、ならびにIOC委員の皆様、
東京で、この今も、そして2020年を迎えても世界有数の安全な都市、東京で大会を開けますならば、それは私どもにとってこのうえない名誉となるでありましょう。

フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。
さらに申し上げます。ほかの、どんな競技場とも似ていない真新しいスタジアムから、確かな財政措置に至るまで、2020年東京大会は、その確実な実行が、確証されたものとなります。

けれども私は本日、もっとはるかに重要な、あるメッセージを携えてまいりました。
それは、私ども日本人こそは、オリンピック運動を、真に信奉する者たちだということであります。
この私にしてからが、ひとつの好例です。

私が大学に入ったのは、1973年、そして始めたのが、アーチェリーでした。一体どうしてだったか、おわかりでしょうか。
その前の年、ミュンヘンで、オリンピックの歴史では久方ぶりに、アーチェリーが、オリンピック競技として復活したということがあったのです。
つまり私のオリンピックへの愛たるや、そのとき、すでに確固たるものだった。それが、窺えるわけであります。
いまも、こうして目を瞑りますと、1964年東京大会開会式の情景が、まざまざと蘇ります。

いっせいに放たれた、何千という鳩。紺碧の空高く、5つのジェット機が描いた五輪の輪。何もかも、わずか10歳だった私の、目を見張らせるものでした。
スポーツこそは、世界をつなぐ。そして万人に、等しい機会を与えるものがスポーツであると、私たちは学びました。
オリンピックの遺産とは、建築物ばかりをいうのではない。国家を挙げて推進した、あれこれのプロジェクトのことだけいうのでもなくて、それは、グローバルなビジョンをもつことだ、そして、人間への投資をすることだと、オリンピックの精神は私たちに教えました。

だからこそ、その翌年です。日本は、ボランティアの組織を拵えました。広く、遠くへと、スポーツのメッセージを送り届ける仕事に乗り出したのです。
以来、3000人にも及ぶ日本の若者が、スポーツのインストラクターとして働きます。
赴任した先の国は、80を超える数に上ります。
働きを通じ、100万を超す人々の、心の琴線に触れたのです。

敬愛するIOC委員の皆様に申し上げます。
2020年に東京を選ぶとは、オリンピック運動の、ひとつの新しい、力強い推進力を選ぶことを意味します。
なぜならば、我々が実施しようとしている「スポーツ・フォー・トゥモロー」という新しいプランのもと、日本の若者は、もっとたくさん、世界へ出て行くからです。
学校をつくる手助けをするでしょう。スポーツの道具を、提供するでしょう。体育のカリキュラムを、生み出すお手伝いをすることでしょう。
やがて、オリンピックの聖火が2020年に東京へやってくるころまでには、彼らはスポーツの悦びを、100を超す国々で、1000万になんなんとする人々へ、直接届けているはずなのです。

きょう、東京を選ぶということ。それはオリンピック運動の信奉者を、情熱と、誇りに満ち、強固な信奉者を、選ぶことにほかなりません。スポーツの力によって、世界をより良い場所にせんとするためIOCとともに働くことを、強くこいねがう、そういう国を選ぶことを意味するのです。
みなさんと働く準備が、私たちにはできています。
有難うございました。

安倍晋三(内閣総理大臣)

竹田恆和(招致委員会理事長)

私は、スポーツを通じ、教育とインスピレーションを受けてきた人生を経て、今ここに立っております。

私が10代の頃、スポーツは私の眼を世界に向けて開いてくれました。
私がオリンピアンになった時、世界の最高レベルで競うことを教えてくれたのはスポーツでした。
私達はこの2年間、スポーツがいかに人々を結びつけ、インスパイアするものなのか、幾度と無く教えられました。

私達全員のゴールは、この困難な時代に、オリンピックの価値に忠実に、できる限り多くの人々にスポーツの素晴らしさを伝えるべく尽力することです。

会長、そしてIOC委員の皆様、その旅はここブエノスアイレスから始まります。

これからの選択は、今後長年に渡るオリンピック・ムーブメントの道筋を定めることとなるでしょう。
私達の立場はシンプルです。

東京に投票してください。それは、保証された開催への投票です。
東京に投票してください。それは、あらゆる意味で素晴らしさを経験できる大会への投票です。
東京に投票してください。それは、今日から2020年まで、そしてその後何十年にも渡ってスポーツに恩恵をもたらす大いなるビジョンへの投票です。

確実に開催できる都市。オリンピックの価値を共有して守る国。オリンピックの貴重な価値のために、皆さまと共に弛まぬ努力をする人々。
本日、私のチームと全ての日本国民を代表し、誇りを持ってここにオリンピックを招致いたします。

また、次のことをお約束いたします。

2020年東京大会で大きなレガシーを作り出すこと。
大いなるチャンスを現実のものとすること。
そして、スポーツとオリンピック・ムーブメントそのものが最大の勝者となることを。

竹田恆和(招致委員会理事長)