各国の国内オリンピック委員会を招き「NOCオープンデイズ」を実施

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、2月5日(日)から7日(火)までの3日間にわたり、各国の国内オリンピック委員会(NOC)を日本に招き、東京2020大会で使用される予定の会場視察および東京2020組織委員会の準備状況報告を目的とした「NOCオープンデイズ」を開催しました。

第1回目となる今回は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、デンマーク、フィンランド、アイルランド、日本、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランドの13ヵ国から32名の代表メンバーが参加しました。初日の5日は、東京2020組織委員会の各部門からのブリーフィングを行い2020年に向けて活発に意見交換した後、6日、7日の2日間をかけて東京を中心とした20カ所以上の会場を視察しました。

6日(月)は、過去大会のレガシーを継承している「ヘリテージゾーン」から視察を開始し、はじめに、渋谷区千駄ヶ谷にある東京体育館を訪れました。この会場は、東京1964大会でも使用された後、50年以上を経て現在でも使用されていることから、まさにレガシーの象徴ともいえる会場であり、設備や環境について説明を受けたメンバーからは質問がなされ、各国のNOCの興味の高さが感じられました。また、会場には日本に支局を持つ海外メディアが多く集まり、自国のテレビ局にインタビューを受ける参加者もおり、この視察が海外からも注目されているようでした。
その後、視察団はいくつかの会場を経由しながら幕張メッセを訪れた後、選手村を含む「東京ベイゾーン」の会場を巡り、最後に調布市にある東京スタジアムを訪れました。スタジアムで行われたインタビューでは、小林亨東京2020組織委員会国際渉外局NOC/NPC部長が「これまで個別には対応してきたが、東京2020組織委員会として、会場視察という形でグループ訪問を受け入れるのは今回が初めて。各国から東京に関して多くのご意見をいただいた。また、今回のように多くの国のオリンピック委員会が一同に集まることは、お互いの状況や過去大会の情報を交換するよい機会となる」と話しました。

ブラジルオリンピック委員会の大会・国際オペレーションマネージャー グスタボ・ハラダ(Gustavo Harada)氏は、「各会場の配置をより細かく知ることができ、とても役立ちました。特に、ヘリテージゾーンにある東京1964大会からレガシーとして残されている会場はとても象徴的で、印象に残っています。一方で、ベイゾーンは、また違った日本のモダンな印象を受けました。海沿いということもあり、大会時には選手にとって盛り上がる場所になるだろう」とコメントしました。

翌7日(火)、視察団は静岡県伊豆市に位置する伊豆ベロドローム会場を訪れ、国内唯一である周長250mの木製走路の屋内型自転車トラックをはじめとした自転車競技施設を視察しました。屋外には雄大な自然を活かしたコースもあり、メンバーは写真を撮るなど熱心に視察していました。
ベルギーオリンピック委員会 ゲルト・ファン・ローイ(Gert Van Looy)氏は、「屋内も屋外もとても美しい会場だと思います。ベルギーでは自転車競技はとても人気の高いスポーツですので、ベルギーの選手にこの会場についてポジティブに伝えたい」とコメントしました。
同日午後は神奈川県藤沢市を訪れ、日本で初めて競技用ハーバーとして整備され、東京1964大会時にもセーリング会場として使用された江の島ヨットハーバーを視察しました。
オーストラリアオリンピック委員会 ダニエル・ウッドワード氏(Danielle Woodward)は、「江の島会場はとても景観が良く開放感がある。開けた空間が沢山あり、選手たちも喜んでくれると思う。2020年の会場に期待することは、日本は技術面や運営面の正確さに定評があるので、大会に参加する人たちに日本のテクノロジーを駆使して選手たちの活躍する姿を届けて欲しい」とコメントしました。
また、オランダオリンピック委員会のテクニカルディレクター マウリッツ・ヘンドリックス(Maurits Hendriks)氏は、「過去のレガシーを含めた会場と新しい会場を融合した開催地全体のコンセプトは見事だ。現存する会場と新設する会場が都市部と湾岸部に位置しており、バランスも良い」とコメントしました。

東京2020組織委員会は、今回を含めて2019年までに5回にわたって、NOCのグループ訪問(オープンデイズ)の受け入れを予定しており、2019年夏には選手団長向けのセミナーを開催する予定です。

ブリーフィング会場の様子 1日目終了後の集合写真 東京体育館を訪れる視察団 会場の説明を熱心に聞くメンバー 富士山をバックに記念撮影をする視察団 伊豆ベロドロームを訪れる視察団 江の島ヨットハーバーを訪れる視察団