Athlete×Tokyo 2020 大岩義明選手(馬術)インタビュー

大岩義明選手

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、本日(2017年7月6日)、虎ノ門オフィスにオリンピアンの大岩義明選手(北京2008大会、ロンドン2012大会、リオ2016大会/馬術)をお迎えし、東京2020組織委員会職員と交流を深める「Athelete×Tokyo 2020」を開催しました。

また、大岩選手にインタビューを行い、馬術競技の魅力、オリンピックについて、東京2020大会に期待することを伺いました。

大岩義明選手インタビュー

馬術競技の魅力、日々のトレーニングについて

馬術競技はオリンピック競技の中でも珍しい生き物と一緒に行うスポーツで、人と馬が一体となるところが魅力だと思います。大岩選手が思う、馬術競技の見どころとは何ですか?

私が行う総合馬術は、馬場馬術(ドレッサージュ)・クロスカントリー・障害馬術で構成されていて、私はクロスカントリーが見どころだと思っています。クロスカントリーは観客の皆さんの目の前を通過して疾走するので、馬の息遣いや迫力などを間近で感じることができます。ぜひ、生で観てもらいたいと思います。

馬術競技の選手は、日々どのようなトレーニングをされているのですか?

私個人でいうと、自分を鍛えるためのトレーニングはあまりしないですね。筋トレとかたくさんしている選手もいるとは思いますけど。私は「馬と一緒に何ができるか」がこの競技をやる上で重要だと思っています。選手がどんなに体を鍛えても、馬も鍛えないと良い成績は出せません。ですから、トレーニングは常に馬と一緒です。また、馬も生き物ですからコンディションは毎日違います。毎日馬と顔を合わせて、馬から感じ取ったものを基にその日のメニューを考える。その日々の繰り返しですね。

馬と一緒に行う競技ならではの、気を付けていることはありますか?

やはり、一番は馬の体調ですね。当たり前ですけど馬も怪我をしますし、熱だって出ます。でも、話すことができないのでこちらが感じ取ってあげることが大事です。そこがこの競技の特徴であり、難しいところであり、魅力でもあると思います。馬の体調が悪ければ、厩舎で馬の立っている姿を見るだけでもすぐわかりますね。人よりも馬の気持ちを読み取る方が得意かもしれません(笑)

大岩選手のOne Team

東京2020組織委員会は「One Team」をコンセプトの一つとして大会の準備を進めています。馬術競技でもOne Teamを感じることはありますか?

もちろんありますね。馬術競技は選手だけでなく馬はもちろん、馬をケアするスタッフも含めて一つのチームにならないと良い成績は残せません。例えば、クロスカントリーで全長6キロメートルあるコースの下見をするときに、1周1時間以上かかるコースを自分の足で1日に何回も歩いて回ります。その間、馬をケアしてくれる人が必要です。他にトレーナーなどもいます。馬をケアする方たちの目線や、自分が乗っていて感じたことなど、いろいろな角度から馬の状態を判断して、ケアのしかたや餌の量などを調整したりするわけです。そのチームワークがないと競技はできないですね。

オリンピックについて、東京2020大会について

これまでは日本で馬術の大きな世界大会を開催することは多くはなかったと思いますが、2020年にはここ東京でオリンピック競技として馬術が行われます。率直にどう思いますか?

素直に楽しみですね。やはり馬術は日本ではマイナー競技ですし、写真や映像だけでは魅力は伝えきれないと思うんですよ。だからこそ直接会場で競技をみてもらって魅力を直に感じてもらいたいですし、オリンピックを通じて馬術をやりたいと思う人が増えるといいですね。それから、これは馬術に限ったことではないですけど、競技活動をするにはどうしてもお金がかかりますから、そういった意味でもサポートする方が増えてくれたらとてもうれしいですね。

私たち東京2020組織委員会のスタッフは、アスリートファーストの視点でも準備を進めています。東京2020大会に期待することは何でしょうか?

先ほどからお話ししているように、私たち馬術の選手は馬のことを何よりも大事にしています。ですから、「いかにして馬にストレスを与えないか」ということを一番に考えていただきたいですね。夏の大会ですから暑さ対策にも取り組んでいただきたいですし、海外から日本への輸送や、馬事公苑から海の森会場に輸送する際のストレスもなくしてもらいたいですね。
それから、馬術はヨーロッパの優雅なイメージがあると思いますし実際そうなのですが、東京2020大会も無理に馬術イコール、欧米を意識する必要はないと思うんですよね。東京という近代的な場所で競技を行うということは集客も期待できます。そこで東京のよさを活かした、東京ならではの新しいスタイルを確立できればすごくいいと思いますね。

何よりも、アスリートでもある馬のことを第一に考えて日々のトレーニングや大会に臨んでいる大岩選手。東京2020組織委員会は、アスリートファーストの視点を忘れずに、本日のインタビューの内容をスタッフ一同で共有し、大会の準備を進めてまいります!

大岩義明選手インタビュー動画(別ウィンドウで開く)

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