Athlete×Tokyo 2020 小澤大選手(男子7人制ラグビー)インタビュー

小澤大選手

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、2017年8月2日、虎ノ門オフィスに男子7人制ラグビー日本代表の小澤大選手、坂井克行選手、鶴ヶ﨑好昭選手をお迎えし、東京2020組織委員会職員と交流を深める「Athlete×Tokyo 2020」を開催しました。

また、主将を務める小澤選手にインタビューを行い、7人制ラグビーの魅力、オリンピックについて、東京2020大会に期待することなどを伺いました。

小澤大選手インタビュー

7人制ラグビーの魅力について

7人制ラグビーはリオ2016大会からオリンピック競技に採用されました。一般の方にとっては15人制が馴染み深いとは思いますが、7人制ならでは魅力もあると思います。小澤選手にとっての7人制の魅力は何ですか?

スピーディーにボールが動くので、展開が早くて観ている人にわかりやすい点が魅力だと思います。また、大会自体お祭りのような雰囲気があって、お客さんも仮装して参加したりしているんですよね。ですから、歓声が大きく選手同士の声が聞こえないぐらい盛り上がっています。その中でプレーできるのは幸せだなって思います。それから、試合時間が短いので、実力的に劣るチームでも、流れが来ている時間に点を取ってしまえば相手に流れが行く前に試合が終わってしまうこともあり、番狂わせが起こり得る、という点も面白いと思います。現にリオ2016大会でも日本が強豪国のニュージーランドに勝っていますしね。

15人制とのギャップについて

私たち東京2020組織委員会職員は、民間企業や官公庁など様々な団体からの出向者で構成されているため、様々な意見や価値観があり、良い面もあればギャップに戸惑うこともあります。小澤選手も、普段は15人制のチームに所属されており、7人制では普段と異なる環境でプレーすることの難しさもあるとは思いますが、どのように切り替えていますか?

普段プレーしている15人制と比べて、スタミナやスピードといったフィットネスの部分が7人制の方がより高く求められるので、その部分の切り替えが難しいと感じる時はあります。ただ、ありがたいことに所属チームが7人制に対する理解があるので、7人制のトレーニングをさせてもらえたり、大会が近い時はマインドを7人制に置いてもいいと言われているので、切り替えやすい環境に置いてもらえていますね。
また、東京2020大会は自分が生まれた国で開催される大会なので、絶対に出場したいという思い入れも7人制でプレーするにあたって上手く作用していると思います。

小澤選手は、15人制と7人制で違うポジションだと伺いましたが、複数のポジションで違う役割を担うにあたり、何か工夫されていることはありますか?

一方のポジションで培った強みをもう一方で使うようにしていますね。例えば、7人制はコートの大きさが15人制と同じであるにも関わらずプレーする選手の人数が少ないので、1人あたりの守るスペースが広くて大変です。それに慣れれば15人制は守りやすく感じますから、守備面で強くなったりします。逆に、先ほどもお話ししましたけど、7人制はスタミナとスピードがつきますから、それを15人制で活かせていると思いますね。

小澤選手の「One Team」について、主将としての役割

東京2020組織委員会は「One Team」をコンセプトの一つとして大会の準備を進めています。小澤選手はどんなチームを作っていきたいと思いますか?

チームのメンバー全員がやりたいことを共有して、同じ目標に向かって突き進むのが「One Team」だと思います。まだメンバーが変わって間もないですけど、チーム力を高めていって強豪国に勝てば自信もつきますし、これからたくさん経験を積んでいきたいと思います。ただ、オリンピックまであと3年あるからかもしれませんが、正直に言って、今のメンバーはリオ2016大会のメンバーと比べてまだ努力が足りないというか、意識が低い面があると思います。もっと貪欲にトレーニングをする必要がありますし、そうしないといい結果を残せないと思うんですよね。そこは僕たち7人制の経験者がプッシュしていかなければならない立場でもあると思います。

ご自身より年上の選手がいれば年下の選手もいる中で、チームで主将を務められていますが、主将としてどんなことを心がけていますか?

グラウンドの中と外で役割を分けるようにしていますね。グラウンドの外では、コミュニケーションを取りやすい雰囲気を作るようにしています。後輩でも積極的に意見を言ってもらいたいですし、みんなで意見を出し合うことでチーム力は向上するものです。個人的には、チームに入ってしまえば上下関係は無くていいのかなと思っています。一方で、グラウンドの中では引っ張っていく存在であるべきだと思っているので、チームの誰よりも体を張っていきたいと思っています。

オリンピックについて、東京2020大会について

昨年開催されたリオ2016大会において、日本チームはベスト4に入る快挙を成し遂げましたが、小澤選手個人としては、最後に代表から外れてしまい悔しい思いをされたと思います。その経験を今後どう生かしていこうと思いますか?

自分の実力が足りなかったのかな、とは思いながらもとても悔しかったですし、ショックを引きずってしまって、昨年は15人制も7人制も中途半端になってしまった時期でもありました。ただ、悔しい経験をしたからこそ成長できている面もあると思います。コーチの方から「今年1年で一番成長したのはお前だな」と言われてうれしかったですし、周りの方から言われるとより成長を実感できますね。それもリオ2016大会の悔しい経験があったからだと思いますし、だからこそ、東京2020大会には絶対に出場したいと思います。

私たち東京2020組織委員会は、過去大会や世界大会から学びつつも、日本の良いところも出していきたいと思っています。小澤選手は様々な世界大会を経験されていると思いますが、東京2020大会に期待することは何ですか?

アスリートはみんなそうだと思いますけど、特に僕たちラグビー選手は体重管理がとても重要なので、食事の面はとても気になりますね。ラグビー選手はよく食べそうとかよく言われるんですけど、僕、実は少食なんですよ(笑)。ただ、食べるものがおいしくないと体重に影響してパフォーマンスも落ちたりするので、東京2020大会の食事にはとても期待しています。
それから、7人制ラグビーは1試合あたりの試合時間が短いので1日に何試合もするんですね。ですから、ただでさえ出発が朝早い時間だったりしますし、その上試合会場までの移動で渋滞するとストレスが溜まりますし、到着が遅れたりするとリカバリーも遅れるので、選手の輸送についてもストレスがないようにしてもらいたいですね。

最後に、東京2020大会に向けての意気込みをお願いします。

オリンピックまであと3年をきったということで、時間はあるようでないと思います。チームメートと切磋琢磨し、フィジカル面・スピード面を向上させて、東京2020大会には絶対に出場したいと思っています。

悔しい経験をバネに東京2020大会の出場を目指し、チームでは主将としての役割も担う小澤選手。「東京2020大会には絶対に出場したい!」という高いモチベーションを目の当たりにし、我々東京2020組織委員会スタッフのモチベーションも上がりました。アスリートの皆さんに良い大会運営だったと言っていただけるような大会にするべく、準備を進めてまいります!

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