東京2020アスリートビジット 鈴木徹選手・辻沙絵選手(パラ陸上競技)インタビュー(後編)「パラスポーツの盛り上げ・東京2020大会への期待」

鈴木徹選手・辻沙絵選手

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)は、2017年8月29日、虎ノ門オフィスにパラ陸上競技の鈴木徹選手、辻沙絵選手をお迎えし、東京2020組織委員会職員と交流を深める「東京2020アスリートビジット」を開催しました。

前編に続き、両選手のインタビューをご紹介します。
インタビュー前編「世界パラ陸上選手権大会ロンドン2017」

鈴木徹選手・辻沙絵選手インタビュー

パラスポーツの盛り上げについて

お二人のお話をお伺いしていて、ロンドンでは観客が観戦の方法をよく知っていて、とても盛り上がっていることがよくわかりました。日本もロンドンのように、パラスポーツを盛り上がるためにはどうしたらよいのでしょうか?

鈴木
日本人は真面目なので、観客が選手に集中させなくてはいけないと思いすぎるのか、会場が静かなんですよね。会場が盛り上がると選手のパフォーマンスも良くなります。選手は確かに真剣に取り組んでいますけど、観客の方はあまり力を入れずに、スポーツをエンターテイメントの一つとして楽しむ。東京2020大会の前にそんな文化が根付くといいなと思っています。ただ、今の日本にも盛り上げる文化はあるんですよ。実際、私、この前あるアイドルグループのコンサートの中で跳躍させてもらったんですけど、5万人から手拍子がもらったりして。観客の皆さん、盛り上げるのがすごく上手なんですよ。そういう人たちをいかにしてパラリンピックの会場に持ってくるか。今言ったように、彼らが盛り上げ上手であることは証明されているわけです。「まずは競技会場に来てください」といってもなかなか来てもらえないと思うんですよね。だからこそ、スポーツをいい意味でエンターテイメントの一つとして考えるのも大事かなと思います。
そのためにも、我々パラアスリートがスポーツ以外のイベントにも積極的に出てPRすることも大事だと思いますね。スポーツっていうと興味の無い人にはハードルが高いですけど、自分の好きなもののイベントには行って盛り上がりますからね。

インタビューに応える鈴木選手


イベントもそうですけど、そういった告知をする場合SNSを使うことが多くて、そういったものを活用してければよいと思いますね。世界パラ陸上選手権大会ロンドン2017の時もFacebookで中継していたりしていたので、いきなり競技会場に行くのはハードルが高いかもしれないので、初めはSNSで見てもらって、「これなら見に行ってみたいかも!」と思ってもらえれば良いのではないかと思います。

インタビューに応える辻選手

東京2020組織委員会もSNSアカウントを運用しておりますので、こちらへのご協力もぜひお願いします(笑)

東京2020大会について、東京2020組織委員会について

東京2020組織委員会は「One team」をコンセプトの1つに掲げ、大会準備を進めています。One teamを感じた瞬間やエピソードがあれば教えてください。


今回の大会では、選手同士で試合前に声をかけあったり、お互いのパフォーマンスに対して賞賛しあったりと多くのコミュニケーションがありました。また、日本選手団をサポートしてくださっていたスタッフの皆さんは、選手がストレスなく試合に臨めるように、朝から晩まで働いてくださっていました。私の監督も身の回りのことから精神面まで、自分ではケアしきれない部分に配慮してくださり、二人三脚でメダルを獲得することができました。
今回は、日本選手団全体でお互いを支えあう関係ができていると感じる場面が多く、まさにOne teamだと思いました。

インタビュー中の両選手

東京2020組織委員会は、様々な背景を持った職員が集まって働いています。中には、これまでの経験とは全く違った業務や職場環境の場合もあります。
両選手ともにハンドボール競技から陸上への転向された経験をお持ちで、環境の違いに戸惑うこともあったと思います。鈴木選手から、ご自身の経験をもとに組織委員会の職員へのマインドの切り替えについてアドバイスをいただけますか?

鈴木
私がハンドボールから陸上へ転向した際は、練習方法やチームプレーから個人プレーになったことなどに戸惑う場面がありました。ですが、ある程度経験を積んでいくうちに、「自分がやりたいことをやること」と「新しい環境に合わせること」の両方が大切だということに気づき、周りとコミュニケーションをとりながらバランスをとっていくことで状況が良い方向に変化していきました。
組織委員会の皆さんは、色々な背景や専門分野を持った方々が集まっているんですよね。私は色んな人が集まった方が新しいものが生まれる可能性が高いと考えています。私の場合も、競技について悩んだ時に陸上のことを知らない人にもらったアドバイスがとても有効なことがあるんです。ですから、良い大会にしようという想いで皆さんが協力しあえば、必ず良いものが生まれるのではないでしょうか。
東京2020大会は海外の人も楽しみにしていると思います。過去大会や海外のまねではなく、アニメやゲームなどの文化や日本食など、日本のオリジナリティーを発揮した大会にしてもらいたいですね。

東京2020大会まで3年を切りました。この期間は短いと感じますか?長いと感じますか?


両方ですね。私は陸上を始めてまだ2年ですので、あと3年間練習し続けたら、どこまで伸びるだろう、何が変わるだろうと考えます。だから、3年間で色んなことに挑戦したいです。
一方で、時間の流れは速いので「3年しかない」という想いもあります。この3年間を時間の使い方を間違えて後悔しないように、良い選択をしながら過ごしたいと考えています。

最後に、東京2020大会に期待することを教えてください。


海外の方々へ日本という場所、人、文化などのあらゆる面において、ポジティブな印象を与えて、日本の良さが伝えたいです。そういう面において東京2020大会が成功すれば、再び大きな世界大会が開かれる機会が持てたり、日本人が海外で活躍する場面が増えたりと、2020年だけではなくその先に繋げることができると思います。 また、私がロンドンで経験したように選手だけではなく、観客、スタッフ全員が楽しんで盛り上がれる大会になるといいですね。色々な意味で過去大会を越える大会にしたいと思います!

サインボードと撮影する鈴木選手・辻選手

Tokyo 2020 ライセンスグッズを持って記念撮影

辻沙絵選手・鈴木徹選手

東京2020組織委員会職員との集合写真

鈴木徹選手

辻沙絵選手

インタビュー前編「世界パラ陸上選手権大会ロンドン2017」

インタビュー動画(別ウィンドウで開く)

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